厄除・行事厄除・行事

厄除

「厄除棚流し」

古来より42才は男性の大厄と言われ、人生の一番大きな節目となっています。厄を祓う方法は全国津々浦々で様々な伝統行事が行われています。淡路島の南あわじ市では全国でも珍しい「棚流し」という厄祓いが行われています。これは禊祓の神業を行なった伊弉諾神と大祓・渦潮の神である当社の速開都比賣神に関係が深いとされています。

「棚流し」は数え42才の年、節分過ぎに行います。厄年を健康で無事に過ごすことを願い、42才を早く終わりにして43才になるための儀式を行います。その後「棚板」に「厄(やく)」をのせて川や海に流します。棚流しは家族で行うことになっており、厄年同志は「厄」の遣り取りを避ける為、お互いの慶事・弔事は行わないとされています。また当地では「年棚」を吊るして新年を迎える風習があります。年末に「年棚」を恵方に向けて吊るします。元旦になると数え年42才になります。節分過ぎにもう一度「年棚」を吊るして2回目の正月を行えば43才になれるというわけです。2回目の年棚を流すのが棚流しです。

(実施内容)3部構成・・・43才の「3」に縁起を担ぐ

第1部「厄除棚祭」・・・厄棚(年棚)を設けて神職が神事を行います

(準備品)幣木3枚、蝋燭3本、瓶子3個、日丸扇子3本、小餅3重ね×3個
     洗米3合、神酒3合、御塩3合、清水3合、乾物3品、野菜3品

第2部「夜間参拝」・・・2回目の初詣でを行います

1、男性3名(年上、本人、年下)
2、鳥居を3ヶ所くぐる(または3回くぐる)
3、本社・小宮を巡拝する
4、参拝道中は無言厳守(魔が指すのを避ける・願掛けの意味)
5、日没後〜棚流までの間に済ませる
6、妻が出迎え言葉をかける「2か2かと思うたら3でおめでとう」(「42才かと思ったら43才になっておめでとう」の意味)

第3部「厄除棚流」・・・川または海に棚を流します

1、時間に決まりはありませんが、海に流す場合は引き潮の時間が良い
2、流す場所まで厄棚を持ち運び、定めの飾りを整えて、灯明を点けて流す
3、厄棚に向かって手を合わせて祈願したのち、速やかに帰宅する
4、帰宅すれば、自宅の神棚とご先祖様に参拝する
以上

人生に1度の大切な通過儀礼です。当人だけではなく支えてくれる家族と共に行うことになっています。照れ臭いことをあえて言葉で伝えることで家族との絆は一層強くなるでしょう。これを良い機会として家族で行ってみてはいかがでしょうか。

渦潮の神様・祓戸の神様である湊口神社の御祭神・速秋津比売神様に「厄祓い」を託されてはいかがでしょうか。淡路島外の方も「棚流し」を行うことができます。当社で手配の上「棚流し」のお手伝いをさせて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

趣旨

数え42歳を迎える年の節分過ぎに行います。
「42歳の厄年を早く終わらせて43歳になる儀式」と「厄を流す儀式」を行い、厄年を健康で無事に過ごすことを願います。厄年には諸説ありますが、人生半ばにして身体的な節目であり、社会的に主要な立場となり、家庭でも中心となる年齢となります。喜びと同時に心労が大きいこの時期に設けられている日本人の「人生の知恵」というべき重要な儀式です。


厄年棚

豊葦原あきつ穂稀

当社では御神米として「イセヒカリ」「赤米」「黒米」を神饌田で育てています。収穫した御神米は神前にお供えして、自然の恵みに感謝するお祭りを日々執り行い、「罪穢れ」を払い、厄除けの祈願を行っています。

「豊葦原あきつ穂稀」は豊受大神宮(伊勢神宮外宮)の元宮である籠神社(京丹後市)の奉納米である「神丹穂(かんにほ)」を始め赤米・黒米・黄米など7種類の古代米を乾燥して奉製した当社の授与品です。その籾種は籠神社神前にて当社宮司が正式に拝受いたしまして以来、当社の神饌田にて謹んで栽培いたしております。



「豊葦原あきつ穂稀」の授与

1. 標準1(丈約20cm) 1種1束  初穂料   500円
2. 標準2(丈約20cm) 2種1束  初穂料   600円
3. 標準3(丈約20cm) 7種1束  初穂料  1000円
4. 準長丈(丈約50cm) 1種1束  初穂料  1000円
5. 長 丈(丈約60cm) 1種1束  初穂料  2000円
6. 超長丈(丈約80cm) 1種1束  初穂料  3000円

豊葦原あきつ穂稀・・・エピソード

ある日「豊葦原あきつ穂稀」の出荷のため美菜恋来屋に行きました。陳列が終わってその場を離れた直ぐにあとでした。ベビーカーに子供を乗せた若いお母さんがレジに入ろうとした時でした。「豊葦原あきつ穂稀」を見つけて「お母さん、稲穂を頂きたいからちょっと待ってね」と子供に声をかけていました。「いただく」という言葉に私は一瞬自分の耳を疑いましたが、買い物という何気ない日常の風景の中で、なんとも神々しい光景を見せていただいたようで、とても嬉しく思いました。
神社の授与品を直売所に出荷することにためらいもありましたが、お客様自身が一般の商品と区別して「買う」より「いただく」という言葉の表現をしていました。その時、胸中の「不安」という言葉は「希望」という言葉に変わりました。この稲穂は「無耕起・無施肥・無農薬」を実践して栽培しています。機械は使わず手作業が基本で、自然の理に添って自然の生命力を最大限に生かしてあげる栽培の方法です。私はそのお母さんが何処の誰方か存じません。そのお母さんにしても私のことなど知るはずもありません。でも「稲穂」を通じて、私がお伝えしたいと思っていることが既に伝わっていることを知り得たのはこの上ない幸運でした。

ご祈祷案内

社頭祈願

家内安全、厄除、良縁、合格、必勝、心願成就、健康、病気平癒、商売繁盛、社運隆昌、海上安全、進水式、交通安全(自動車・自動二輪車・自転車・通学)、初宮詣、七五三詣、節句祝い、人形・縁起物の奉納、年祝い(還暦、古希、喜寿、米寿、白寿等)、その他

出張祈願

解体式、起工式、地鎮祭、改装、改築、増築、竣工式(入居清祓)神棚設置、作庭、樹木伐採、移植、厄除棚流し、その他

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〒656-0331 兵庫県南あわじ市湊里1287番地
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行事一覧

湊口神社 年中祭祀 (関係諸社祭祀)
1月 元旦祭 神楽祭 (沖の荒神祭)
2月 節分祭 建国紀元祭 湊口祭
3月 祈年祭 (社日祭)
5月 神楽祭 (沖の荒神祭)
6月 (日待祭)
7月 夏 祭 大祓式 (住吉祭)
8月 (事代主祭)
9月 神楽祭 (沖の荒神祭 社日祭)
10月 八幡祭
11月 新嘗祭
12月 大祓式
兼務神社 年中祭祀
1月~2月 初 祭 祈年祭 惣祈祷
2月 節分祭
3月 社日祭 弁天祭
4月 春 祭
6月下旬 日待祭 弁天祭
7月 夏 祭、虫送祭
9月 秋 祭
10月 秋 祭
12月 新嘗祭(霜月祭)
毎月/月次祭 (1日、15日)

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