湊口神社について湊口神社について

湊口神社の外観・内観

蛙の沓石

生き物を形どった沓石はとてもめずらしいものです。
蛙沓石は、水の関わり、農業の関わりとして湊口神社が地域に根付いている証です。

「蘇生」・・・息を吹き返した榊の木

社(やしろ)の源泉である鎮守の森が長年放置され、竹の繁殖が木々を圧迫していました。イヤシロチ(癒代地)としての本来の姿を取り戻すために30余年にわたって手入れを行ってきました。
ある日、私の身長に満たない1本の榊の木が目に留まりました。榊が私に声を掛けてきたように感じたのです。よく見ると切られたのか枯れたのか傷を負って瀕死の状態でした。それでも緑の葉がしっかりと付いていたので、何とかできないだろうかと思いました。
私は生命本来の力を尊重して、機械や薬品はなるべく使わないようにしています。この木にも、とにかく毎日見に来るようにして、素手で木肌を摩すったり撫でたりして、しっかりと触れ合いながら「元気になって!」「大きくなって!」「美人になるんだよ!」といつの間にか声をかけるようになっていました。
半年ほど経った頃でしょうか「はて?当初より大きく感じるのは気のせいだろうか」。確かめてみると実際に成長しているようで、傷口も塞がってきました。更に1年後には、私の身長以上の大きさになりました。その姿は「私はもう大丈夫です」と榊の木が微笑んでいるようでした。
生命に寄り添うという行為に対して、神様の御神力(みいつ)の働きを実感できる体験でした。
当社に参拝の際は「蘇生の榊」にぜひお会い下さい。

湊口神社の概要

【神社名】 湊口神社(みなとぐちじんじゃ)
【別 称】 秋津之宮(あきつのみや)
【鎮座地】 〒656-0331 兵庫県南あわじ市湊里1287番地
【御祭神】 速秋津比古神
速秋津比売神
応神天皇(誉田別命)
【本 殿】 流造、屋根は銅葺きで2連の千鳥破風が特徴(湊口神社と八幡神社の合祀の象徴)
【神 門】 (向右)櫛石窓神(向左)豊櫛石窓神
【座 倉】 直会殿…例祭に「座(直会)」を行う建物
【旧社格】 国幣小社(延喜)、郷社(明治)
【例 祭】 2月26日 湊口祭 湊口神社の例祭(2月第4日曜日に実施)
10月16日 八幡祭 八幡神社の例祭(10月第3日曜日に実施)
【境内社】 仲哀天皇社(第14代仲哀天皇) 応神天皇の父君
天照皇大神社(天照大神)
稲荷神社(倉稲魂神)
仁徳天皇社(第16代仁徳天皇) 応神天皇の若君
玉依姫社(玉依姫命)     第1代神武天皇の母君
【境外社】 野神社(萱野姫神)
【関係社】 社日社(天照大神・倉稲魂神・大己貴神・少彦名神・埴安姫神)
    農業振興の神、春秋2回(彼岸の中日から一番近い戊戌の日)
三 社(金刀比羅社・住吉社・恵比寿社)例祭の神幸地となっている。

湊口神社の質問と回答

何年に建てられたのですか?
確かなことはわかっていませんが、延喜年間に作られた国の法律「式」の中にある「神名帳」に湊口神社が記録されていることから、少なくとも1100年前には神社が建てられていたことがわかっています。実際に建てられたのは、それよりも古い時代ということが考えられます。
場所をかえたのはどうしてですか?
1度目は、神社から船の通航が直接見えることが煩わしく神様が怒って海が荒れ、度々船が難破して困っていたので、神様から船の通航が見えない場所に神社を移転しました。
2度目は、明治時代になって神社統合の法律が出されたことで、現在地である元八幡神社に移転し合併しました。
神社を守っているのは何人目ですか?
江戸時代は智積寺の住職さんが別当として神社を守っていましたので詳しいことはわかりません。明治時代からは庄屋の菊川さんに続いて鴻原さんが宮司となり、その後、志知中島出身の高島家が代々受け継いで、現宮司で7人目となります。
お祭りの意味を教えてください?
「お祭り」は神様に対して行う「お祈り」のことです。
湊口祭 海の神様である湊口神社の祭 豊漁・海上安全を願うお祈り
祈年祭 里の神様である八幡神社の祭 豊作を願うお祈り
大祓式 夏越の祓・年越の祓ともいう 半年間の罪・穢れを祓い清めるお祈り
八幡祭 里の神様である八幡神社の祭 無事の収穫をお願いするお祈り
新嘗祭 湊口神社 と 八幡神社の祭 海・里の収穫感謝と1年間の感謝のお祈り
神社はなにをしているところですか?
「お祭り」という「お祈り」を行っています。
1. 氏神様のお祭り  日毎・月毎に神饌(しんせん)というお食事をお供えして、土地の
   神様である氏神様(ご先祖神)に感謝のお祈りを行っています。
2. 氏子地域のお祭り 地域の産業・教育・文化の振興や平和と安全をお祈りしています。
3. 氏子個人のお祭り 家族や個人の健康・安全・繁栄などの願い事をお祈りしています。
龍について教えてください?
龍は龍神と言われる天の神様のお使いであり、水を司る伝説の生き物です。
龍神の口から出る水は天から運ばれて来るとても清らかな聖水です。
神社にお参りするときは必ず手水舎で、龍神の清水を使って手と口を洗い清めます。
祭りの正式な名前を教えてください?
(通称)春 祭・湊口祭      (正式名)湊口神社例祭
(通称)秋 祭・八幡祭      (正式名)八幡神社例祭
(通称)夏 祭・夏越の祓     (正式名)大祓式(おおはらへしき)
(通称)祈年祭(きねんさい)   (正式名)祈年祭(としごいのまつり)
(通称)新嘗祭(しんじょうさい) (正式名)新嘗祭(にいなめさい)
(通称)晦日祭・年越の祓     (正式名)大祓式(おおはらへしき)

宮司兼任 関連神社 一覧

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八幡神社(応神天皇) 南あわじ市市徳長187
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十一明神神社/総社(延喜式内社11社) 南あわじ市市十一ヶ所437

十一明神神社(淡路国総社)
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