湊口神社の外観・内観
蛙の沓石
生き物を形どった沓石はとてもめずらしいものです。
蛙沓石は、水の関わり、農業の関わりとして湊口神社が地域に根付いている証です。
「蘇生」・・・息を吹き返した榊の木
社(やしろ)の源泉である鎮守の森が長年放置され、竹の繁殖が木々を圧迫していました。イヤシロチ(癒代地)としての本来の姿を取り戻すために30余年にわたって手入れを行ってきました。
ある日、私の身長に満たない1本の榊の木が目に留まりました。榊が私に声を掛けてきたように感じたのです。よく見ると切られたのか枯れたのか傷を負って瀕死の状態でした。それでも緑の葉がしっかりと付いていたので、何とかできないだろうかと思いました。
私は生命本来の力を尊重して、機械や薬品はなるべく使わないようにしています。この木にも、とにかく毎日見に来るようにして、素手で木肌を摩すったり撫でたりして、しっかりと触れ合いながら「元気になって!」「大きくなって!」「美人になるんだよ!」といつの間にか声をかけるようになっていました。
半年ほど経った頃でしょうか「はて?当初より大きく感じるのは気のせいだろうか」。確かめてみると実際に成長しているようで、傷口も塞がってきました。更に1年後には、私の身長以上の大きさになりました。その姿は「私はもう大丈夫です」と榊の木が微笑んでいるようでした。
生命に寄り添うという行為に対して、神様の御神力(みいつ)の働きを実感できる体験でした。
当社に参拝の際は「蘇生の榊」にぜひお会い下さい。